こどもの時間 2001年

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Introduction

「こどもの時間」に登場するこどもたちは、埼玉県にある保育園に通っている。こどもたちは0歳から6歳の友達およそ100人と、およそ30人の大人と、山羊や馬と、火や水や土とともに生きている。彼らと6年あまり向き合って、映画が出来上がった。

いなほ保育園は1981年に誕生した。最初は小さな園庭から出発し、その後、子どもたちが存分に走れる約4000坪の土地を借り、園舎を築き、今日に至っている。 冬のこどもは、大きな焚火で心と体をあたため、その火から食べ物や多くの喜びを得る。夏のこどもは、水と遊ぶ喜びで満たされる。

「人生のはじまりの時間」を見つめたキッズ・ストーリー。

映画情報

基本情報

  • 公開日: 2001 年
  • 時間: 80 分

受賞歴

  • 朝日ベストテン映画祭第6位

スタッフ

  • 監督 野中真理子
  • 語り イッセー尾形
  • 出演 いなほ保育園のみなさん
  • 撮影 夏海光造
  • 音響 米山靖
  • 制作 寺中桂子
  • 製作協力 テレビ東京
  • 製作 マザーランド

寄せられた言葉

誰もがさずかった輝かしい生命力を、最大限に披露するこども達。
その力をたくましく支えるおとな達。
それぞれの眼差しと姿勢に何度も魅せられ、考える。そのすべてが、未来的な映像です。
俳優 本木雅弘


ありがたく 拝受
パーソナリティ・随筆家 永六輔


あなたが、をこめてお作りになった映画だ、

ということが、とても良くわかります。
私は、芝居の旅がしばらく続きますが、
そうこうしているうちにも、子どもたちは、
どんどん大きくなっていくんでしょうね。
そういうことも面白いと思います。
子どもたちのものは、私も、いつ見ても大好きです。
女優・タレント 黒柳徹子


『こどもの時間』という映画の試写会の案内がきた。もうこのタイトルに嬉しくなった。
さっそく女房にいう。

「おい、これ観に行こう」
「いこう」
簡単だった。

の映画は何もしていないように見えて、実は大変なことをしているのではないだろうか。
ボク等が終戦直後に体験した「こどもの時間」がよみがえってきた。
ボク等が体験したような「こどもの時間」はもう絶滅しているかのように思っていた。
なんたって、絶滅していると思っていたニッポンカワウソが、
「いたぞォーッ!おい、いとよ、いたぜ、まったく参ったなぁ、
アハハハハ、良かったなぁ生きてたよ」
といって、しまいには涙声になる喜びというのかなぁ。
とにかく嬉しい。

こんな生活をしているこどもがいる。
そして、こんなに生きている子供を保育している大人達も絶滅していなかった。
そこに通わせる親達もいる。勇気が要るよジッサイ。
「こどもの時間」を作った野中真理子はその親の一人だった。なんとそうなのです。
このような作品をするりとくぐり抜けるように作ってしまう母親は戦後の時代にはいなかったと思う。快挙といってよい。
こういう映画を観ると、能書きばっかり言ってる自分が男として恥ずかしい。

とにかく皆さん、この映画は楽しい。子供の能力が凄い。
「いなほ保育園」を運営している大人も凄い。そして自然の風景も凄い。
あの、保育園の建物はもの凄いよ。あんなルーズな建物見たこともない。
あきれる程素晴らしい。笑っちゃうよ
皆んな観てると、ギョ―ッ!となります。ヒヤヒヤします。
でも子供は大丈夫なのです。

この映画の最後の音は、なんと昼寝中の子供のイビキなのです。
ヤッホーッ!
ミュージシャン 坂田明

2015-06-20 | Posted in 作品紹介No Comments »